・かのこん 著:西野かつみ
主人公・小山田耕太は田舎の学校から都会の薫風高校に転校してきた。
転校初日から校内でも有名な美少女である源ちずるに呼び出され、いきなり告白される。
突然の告白に戸惑う耕太。ちずるは大胆に耕太に迫っていくがその時彼女の正体が露に…。
気は小さいが心優しい少年耕太とその周りの人(?)達が織り成す学園ラブコメファンタジー。
2005年第1回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作品。
この春からアニメ化もされる噂のかのこんをやっと読む機会が出来た。
一言で言わせてもらうなら恋愛シーンがエロイ!!!噂通りのエロさだ…。
しかも冒頭からいきなりそんな感じだったもんで不覚を取ってしまったぜ!
耕太君は転校初日からこんな嬉しいハプニングに出会ってなんというラッキーボーイ…。
しかもちずるの豊満すぎる胸に包まれて…ってうらやまけしからん!
ちずるの胸が揺れる擬音がムダに工夫されていて逆に笑えるw作者はある意味病気だ。
まぁエロイエロイとか言いまくってるけど官能小説ではないので所詮はそこまで。
あくまでも一般向けに比べてね。エロ目当てで読むとガッカリするかもしれない。
もちろん、ちゃんとストーリーもある。
耕太とちずるの間にある種族の壁を超えた絆を軸に強敵と立ち向かうのが主な路線。
バトルの描写が意外とド派手。萌えだけではなくバトルファンタジーとしても楽しめる。
もちろんバトルがメインのラノベ程文章に深みがないが、萌えラノベとしては十分でしょう。
男性キャラでは熊田がお気に入りだったり。
問題は主人公の耕太が周りに流されっぱなしなのが…。これで主人公と呼べるのだろうか。
まぁ気が小さそうだしどう見てもショタだし性格上仕方ないのかもしれんね。
萌えラノベとしてはそこそこ楽しめましたよ。