・AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ 著:田中ロミオ
高校に入学した佐藤一郎は普通の楽しい高校生活を送ろうと画策していた。
過去の痛い経験を捨て、新しいクラスの雰囲気にも馴染んできた。
ある日忘れ物を取りに夜の学校に忍び込んだ一郎は、そこで一人の奇妙な格好の少女と出会う。
この出会いが一郎の学校生活を大きく狂わす事になった。
まず言っておきたいのはこれは邪気眼とかそういうのが好きな人にオススメする。
とにかくイタイ!セリフなんか中二病のオンパレード!耐性がないと凍え死ぬぞ。
読者はニヤニヤするか悶えるかの2パターンに分かれるでしょうw
特徴的なのはクラスの半分が邪気眼系の中二病持ち。
作品ではこれらを「妄想戦士(ドリームソルジャー)」と呼んでいる。
伝説の勇者だったり武士だったり封印されし厄災だったりオーバーテクノロジー人だったり。
そんな奴らが一箇所に集中してる事にお互いは何も思わないのだろうかw
VIPのドヴァ帝国のスレ思い出したわ。
ヒロインの佐藤良子はこれまた取り分け凄い妄想戦士。
あまりにもなりきりすぎて実は本物なんじゃないかと思わせる。
実際俺も終盤まで彼女は本物の戦士なんじゃないのかと疑ってました。
それぐらいの迫力が彼女にはある。用意周到な彼女に乾杯。
実は中学の頃に自分設定ノートをマジで作った事がある俺としては
イタタターな感じで読んでたんだけどこれが面白いんだな!
途中で一郎が可哀相に思えてきちゃうんだけど、
要所で「マジカッケーッス!」と思った所があって心配も特にいらなかった。
先が気になる流れを上手く作ってたし、終盤の盛り上がりもグッときた。
妄想戦士と一般人の対立なんか読んでてwktkするしかなかったわ。
ありがちで読めちゃう展開なんだけど、それでも面白く感じたのは
筆者の文章力と構成力のお陰なんだろうなー。さすが田中ロミオです。
良子が可愛い。いやー俺のタイプの子ですわ、外見の話ね!
まぁ問題児だけどラストで悶えさせてくれたので文句ナッシン!
かわいいは正義だね!
さぁ、これを見て左腕が何故か疼いてしまった人、
凶暴な性格を持つもう一人の人格が表に出てきそうな人、
魔王を倒した勇者の血を引くとされる人、放課後のジョーカーな人。
是非読んでみるがいい!