●CLANNAD ~AFTER STORY~ 第21話「世界の終わり」
汐の熱は全く下がる様子がない。
来る日も来る日も朋也は汐の看病に時間を費やす。
まぁでも仕事まで辞める必要があったのかどうかは疑問に思うけどね。
古河夫妻に面倒を見てもらえばいいと思うんだけど
朋也の事だから迷惑を掛けたくないと思ったんだろうな。
仕事を辞める時、芳野さんから一本のドライバーを渡された。
「これはお前に貸しておくだけだ。戻った時に返せ」とカッコいい事を!
さすが芳野さん。何年経ってもロマンチストぶりは変わりません。
年齢的にはもう三十路ぐらいのハズなのに…。
渚が救われた場所で、今は病院が建てられている場所に来る朋也。
秋生さんとの会話で渚と町の関係について感付いているような描写があった。
渚とこの町が繋がっているという事はCLANNAD世界を考察するのに
欠かせないキーポイントだったりします。
「俺達家族は、ただこの町に弄ばれているだけじゃないのか」
朋也がそう嘆くのも仕方がない。
ここまで報われないと何か作為的な物を感じてしまう。
汐は今すぐ旅行へ行きたいと我が儘を言う。
頑なに断り続けてきた朋也だが、汐の願いを叶えてやる事を選んだ。
半ば無理矢理に出発するも、汐は歩くのも困難な状態。
さらに追い討ちをかけるように雪が降り、容赦なく体力を奪っていく。
やがて汐は倒れ、
「パパ・・・大好き・・・」
朋也の胸の中で息絶えた。
絶望の雄叫びを挙げる朋也。もうかける言葉が見つからない。
渚に続いて汐まで…。こんなのに耐えられるわけがない。
…そして幻想世界へ。
こちらでも少女が倒れてしまった。世界の終わりが来た…?
世界がループしたのか、場面は渚と朋也が出会う直前まで戻った。
朋也は渚に声をかけようかどうか迷っていた。
このままスルーすれば渚は不幸に出会う事もないと。
朋也はループする前の世界の記憶が残っている?
決断を下すのは次回。そして最終回です。