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狼と香辛料 XII

狼と香辛料 XII 著:支倉凍砂

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)

北の地図が描けるという銀細工師のフランが港町ケルーベにいるという情報を入手し、
ロレンス達は再びケルーベの街に足を踏み入れた。
ロレンスの頼みをフランは聞き入れるが、
条件としてある村の伝説の調査を手伝う事になった。

話自体には特に大きな進展はなかったような…。
とりわけつまらなかったわけじゃないけど、なんだか物足りない感じ。
長く続いているラノベの宿命なのだろうか…。

でもホロの故郷のについて幾つか明かされる場面があるので
サイドストーリーという感じでもない。
むしろ俺が読みたいのはそこなんです!
ロレンスとホロはもう夫婦みたいなもんなので二人のやり取りに耐性ができちまった。
またニヤニヤできる日はくるのだろうか。

新キャラとして銀細工師のフランが登場。
これまた頭がキレる女性だ。やっぱりこの世界の女性は皆強い。
年相応の女性のような反応を見せるところに少し萌えた。
エーブのような女性が何人もいてたまるかってんだ!

物語だけど、まぁ伝説ってそんなもんだよなぁと思った。
現在に言い伝えられている伝説の中にも、
実はちょっとした事、ちょっとした誤解などから生まれているのもあるかもしれない。
その気になればロレンスも伝説を作って後世に残す事も可能かも。
むしろホロの存在自体が伝説だ。