●聖痕のクェイサー 第9話「双面のアトミス(後編)」
手紙の差出人、朽葉葵はサーシャに兄を倒して欲しいと懇願する。
物陰からその様子を覗いているまふゆと燈は思いっきり勘違いしているぞ。
まぁ状況が状況なので勘違いしてもおかしくない。
それからのまふゆは分かりやすいぐらいにジェラシーを感じている。
おいおいそこまでゾッコン(死語)だったんですか?
サーシャはまだ13のガキだというのにね。
んでサーシャは葵を家に連れ込んできてますます修羅場ですよ。
リアクションがいちいちツンデレなまふゆは見てて面白可愛い。
でもさすがに「お前には関係ない」と言われたのはカワイソウだ。
いつまでも勘違いさせていると本編が進まないので葵から事情が語られた。
葵と悠はアデプトの組織出身だった。
一緒に抜け出すという約束をしていたが、
悠がクェイサーになって変わってしまったとのことだ。
どうやら悠にはシスコンパワーが足りなかったようだ。
葵との会話の最中、突然彼女が豹変し、なんと悠になった。多重人格?
二人は元々存在していたが、儀式中の暴走で悠が死んだ際に葵が発狂し、
葵の中に悠が生まれたらしい。
一つの身体の中には二つの人格だ。どこの強欲なホムンクルスだ。
悠の人格が現れたら女性という身体を利用したあんなことやこんなことができる!
…と考えるのはもはやお約束ですよね。
酸素使いのクェイサー・悠とサーシャのバトル。
大気の元素を操るクェイサーはクェイサーの中でも上位の位置にある。
見えない物を操れるということは大きい。
特に酸素なんて世界中にある。本当にやりたい放題だ。
まふゆが地下に落下する寸前、サーシャは咄嗟に手を伸ばした。
これがサーシャの本音だろう。本当はまふゆの事も大切に思っているハズだ。
如何せん、ムカツくぐらいにぶっきらぼうなので、
そのことは滅多に表に出しませんがー。
助けてくれたサーシャを見て、まふゆは自分の気持ちを思い直す。
今は「サーシャがいなくなったら寂しい」というレベルらしい。
そして服を脱ぎ、気絶しているサーシャの口元を自分の胸に寄せて…。
はっはーん、いなかったら寂しいレベルではおっぱいなんてあげませんよね!
力が戻り、悠と再戦。
鉄をステンレスでコーティングすることによって
剣の酸化を防ぐというアイデアにより勝利だ。
悠を倒すということは葵をも倒すということ。
若干後味の悪いまま幕引きとなった。
王道少年漫画のような、どうにかして助けるという第三の選択は一切ない。
現実ってやつは残酷なんだよ。