・狼と香辛料 IX 対立の町<下> 著:支倉凍砂
町の力関係をも引っくり返す程の価値があるイッカクを巡る北と南の対立は益々激化。
ロレンスはイッカクの横取りを企むエーブから協力を持ちかけられるが、
ローエン商業組合のキーマンからも協力を要請された。
どちらも裏切る事ができず、狼狽するロレンスが出た行動とは。
――
もう一時はどうなるかと思ったよ!
リュビンハイゲンの時と比べ物にならない程の事態だけにね。
エーブもキーマンも恐ろしすぎる…これがプロの商人というものなのか。
いやーここまでいくと芸術性すら感じるわ。
ホロはいつ活躍するんだ!と思ってずっと待っていたんだが、
今回もホロはロレンスをサポートする立場だった。
賢狼の知恵を以ってすればひょっとしたらこの件も容易く片付いたかもしれない。
だが敢えてそうしないのはロレンスを立て上げたいのかなーと思った。
ロレンスとホロはもう夫婦なんじゃないかとw
疲れた夫を癒すのは妻の役目。まさにそんな感じだったよ。
今のホロは故郷のヨイツを目指す気があるかどうかすら疑問だ。
ロレンスとの旅を長続きさせたくてわざと遠回りしてるぐらいだしね。
ラストのロレンスの大逆転劇は見てて圧巻の一言!
いやーこれは気持ちいいwよくもまぁあの状況から抜け出せたもんですよ。
キーマンがロレンスの力量を見誤ってたのが痛恨のミスだったなー。
最近マンネリだったけどこの8~9巻で面白さを取り戻した。
ただホロ萌えの人にとってはちょいと不満を感じるかしれない。
いや、逆に出番が少ないからこそ、デレてる時のカタルシスがデカイ?